本書は、瑞巌寺99世中興開山・雲居希膺禅師(1582~1659)の
350年遠諱記念として刊行され、禅師の語録に訓注と註釈を付したものです。
伊達政宗公の遺言により招かれた禅師は、
伊達家第一の帰依僧として活躍するかたわら、やさしい道歌により、
一般庶民にも禅を平易に布教するなど、身分の上下なくその徳望を慕われました。
現在まで多くの墨跡が遺されているのは、
禅師の人柄と、書き与えた墨跡が丁寧に扱われ、
大切に受け継がれてきた事を示しています。
訓注・註釈のみの文字量の多い本ですが、是非ご一読を。